
整体を受けながらお話されていた方が、ポロリと「最近イライラが止まらなくて」とこぼされました。
「あ、それお体にも出ていますね」とお伝えしたら驚かれました。
そんなことまで、体に出るんですか?!と。
今日はそんな、「イライラが止まらない」というお体の状態について書いてみようと思います。
人生で一度もイライラしたことがない・・・という方は、まあいないでしょう。
人間誰しも、たまにはイライラすることがありますよね。
「同居している家族の行動にイライラ」
「仲の良いはずの友人のおしゃべりにイライラ」
「一緒に働いている人の仕事の仕方にイライラ」
「窓口で長いこと待たされてイライラ」
性格も考え方も違う人同士が一緒にいれば、そうした感情が時として起こるのは自然なことです。
けれど、それがもし一日のうちに度々起こるとしたら、とても大変です。
相手にイライラしながらも、苛立つ自分に対してもイライラ・・・となると、それだけでもうぐったり疲れてしまいますよね。
「あの人がいる限り、このイライラはどうしようもない」
「自分の性格が悪いのだ」
・・・と諦めたり、自分を責めたりしたくなります。
最近では、怒りをコントロールするための「アンガーマネージメント」という手法を、社員研修に取り入れる企業もあるようです。
それ程、怒りの感情は、仕事の効率を下げたり、円滑な人間関係を妨げたりと、会社においても不利益になるということですね。
けれど、そんな手法を個人で学んで、訓練するのは、かなり労力がいります。
もっと手軽で即効性のある方法ないのかな・・・というときは整体です^^
整体では、無性にイライラしてしまうというとき、問題は環境や心よりも、体にあると捉えています。
簡単に言ってしまえば、頭で考えて周りや自分を変えようとするよりも、イライラしてしまう体の異常を治す方が早いよ、ということです。
つまり体が変われば、「あの人がいるままでも」「意志で頑張ってコントロールしなくても」イライラしにくくなるのです!やったー
ではそもそも、イライラして仕方がないとき、体はどういう状態になっているのでしょうか。
それは、交感神経が「緊張し過ぎている」のです。
自律神経は、昼間活動するための「交感神経」と、夜間休息するための「副交感神経」の2つの神経で成り立っています。
このうち、交感神経の働きが強すぎると、体は常に戦闘モードのような状態になります。
頭に血が集まり、呼吸は浅くなっています。
このとき脳内では「ノルアドレナリン」というホルモンが、たくさん放出されています。
別名「怒りのホルモン」・・・まさにイライラの正体です。
と言っても、別に悪者という訳ではありません。
適度に出ている分には、やる気や集中力・判断力を高めたり、痛みの軽減をしたりといった効果があり、非常に大切なホルモンです。
ただし過剰になると、血圧や血糖値が上昇したり、無性にイライラしたりといった、悪影響が出てしまうのです。
交感神経が緊張し過ぎてしまう背景には、
・多忙
・精神的ストレス
・頭、目の使い過ぎ
・足や肩の冷え
等々・・・現代において、多くの方が当てはまるであろう要因があります^^;
忙しさやストレスをどうにかできるのであれば、もちろんそれが一番良いのですが、なかなかそうもいきません。
そこで整体では、働き過ぎている交感神経が治まるよう導きます。
「交感神経の働き」に関係の深い3ヶ所をみてみましょう。
①