top of page

コロナ禍の影響

更新日:2020年11月14日


休業中ブログが全然更新できておらず、楽しみにされていた方には申し訳ありませんでした!

また少しずつ書いていきたいと思いますので、たまに覗いていただけましたら幸いです。

さて、10月上旬より数カ月ぶりに整体を再開しました。

いつも通り「お体の調子はいかがですか?」から始まり、色々なお話を伺いながらお体を見させていただいています。

その中で、やはり話題に上がるのは、新型コロナの話です。

2月以降、コロナ禍で社会全体が様々に変化し、個人差はありますが、多かれ少なかれどなたもその影響を受けているかと思います。

「コロナ禍の体への影響って感じますか?」とご質問があったので、今日はそのことについて書いてみたいと思います。

コロナの影響と言っても、感染症そのものの影響ではなく、それを取り巻く社会的な現象が体に与えている影響という意味合いです。

整体の視点から、気になる点は大きく3つあります。

① 運動不足

② マスク着用

③ 心と体の委縮

一般的にも言われていますが、整体の観点からもやはり運動不足は気になります。

・テレワークやオンライン授業のため、通学や通勤がなくなった

・持病を持っている方やご高齢の方では、感染を避けるために家にこもりがちになった

・三密を避けるため、通っていたジムや運動教室などに行かなくなった

等々、幅広い世代の方が、コロナ禍以前より運動量が減ったと口にされていました。

整体では、運動と言えば特に「歩行」が体にとって重要であると考えています。

骨盤周りは弾力のある状態を保つことが大切ですが、座ったり寝たりの状態が続くと、弾力が低下します。

慢性的に歩行・運動不足となると、左の骨盤の締まりが悪くなり、連動して交感神経の働きが落ちるために、やる気が出ない・朝起きられない・アレルギー症状が出るなど、様々な不調の原因となってしまいます。

また、マスクの着用による影響も気になります。

屋外・室外問わず、皆がマスクを着用している状況は、もはや日常となりました。

しかし、暑い夏が過ぎて熱中症の危険性は低くなったものの、やはりマスクをしていることで、慢性的に低酸素状態となり、体には負荷がかかっています。

接客業やオフィスワークの方で、一日中ずっと着用しなければならない方は特に大変です。

食べ物も水も、しばらく取らなくても生きていけますが、酸素の供給が完全に止まると、わずか数分で死に至る・・・普段は意識しませんが、酸素は生きていく上で体にとって一番重要なものなのです。

特に、脳は酸素を多く消費するため、酸素が送られないとすぐに活動できなくなり、重大なダメージを受けます。

もちろんマスクをしていても酸素は吸えているので、すぐさま命に関わることはありませんが、常にマスク越しの呼吸では、慢性的に酸素不足の状態です。

頭がぼーっとする、頭痛がする、めまいや吐き気がするなどの症状が出たら、要注意です。

更に、マスクの着用によるコミュニケーション上のストレスも見逃せません。

通常、人同士が話す際、無意識に表情からも多くの情報を得ていますが、頬や口元が見えないと読み取れる情報が減ってしまいます。

「今の発言、本気かな?冗談かな?」といった顔全体を見ていればわかる微妙なニュアンスも、マスク越しだと分かりにくくなります。

相手の感情が把握しづらいと、ミスコミュニケーションも生じやすくなり、対人関係のストレスに繋がってしまいます。

それから、心や体の委縮という点でもコロナ禍の影響を感じます。

本来生きるということは、いつも死のリスクと共にあります。

ある程度、そのリスクを許容することで、日常生活を営んでいるはずなのですが、新型コロナでは、そのリスクが極端に強調されているために、様々な面で活動を制約されています。

もちろん、持病のある方や高齢者は人より余計に気をつける必要がありますが、そのために日常の行動を制限しすぎれば、今度は心や体が委縮してしまいます。

一時期「自粛警察」という言葉が話題となっていましたが、相互監視的な空気によって、「人にとやかく言われず自由に活動したい」という本能的な欲求が制限されれば、人はストレスを感じます。

そうしたストレスが続くと、自律神経の働きは乱れ免疫が下がるので、感染症対策としては本末転倒になってしまいます。


心と体の委縮については、特に子どもたちが心配です。

大人が決めるルールは、子どもにとっては不自然なものが多く、また大人のストレスを敏感に感じるのも子どもです。

そうした環境が長期化すれば、子どもの心と体の不調も増えるでしょう。

コロナ禍で沢山の制約を設けるのであれば、子どもの心のことまでセットで考えたいものです。