
先日の春分の日は、桜の開花が重なり、春も本番だなぁ!と思っていたのですが・・・
昨日今日は一転、春物コートでは辛い寒さでしたね。
三寒四温という言葉が、まさにぴったりの今日この頃です。
2・3月は整体を受けに来られている方々に、食生活について色々とお伺いしていました。
その中でひとつ発見がありましたので、今日は食をテーマに書いてみようと思います。
題して「体にいい食べ物」です!
さて、こんな題名にしたら、整体では一体どんな食べ物が体にいいと言われているのだろう、知りたい!と思ってくださったかもしれません。
でも今日はこれ、実は意地悪なタイトルなのです!ごめんなさい。
体にいい食べ物と言われると、ついつい読んでしまう、食べてしまうという方に、ぜひ読んでいただきたいと思ってこんなタイトルにしました。
春は一年で考えると「排泄期」にあたり、食生活の見直しにはもってこいの季節です。
皆さんにお話しをお伺いする中で、特に気になったことは、思った以上に多くの方が、毎日または頻繁に食べているものがあるということです。
どうしてそれを食べているのですか?と更にお尋ねしてみると、結構な頻度でこのような回答をいただきました。
「本(テレビ、雑誌など)で、体にいいと聞いて・・・」
「○○はよくないと聞いて、代用品としてこれを・・・」
日本では、食に対する興味が強い人が本当に多いですよね。
興味が強い人が多いから、食の情報がこんなにも多いのか、
食の情報が多いから、興味が強くなるのか・・・
にわとりたまごで、わかりませんが。(笑)
とにかく、毎日のように何かで「この食べ物がいい、あの食べ物はよくない」という情報が流されています。
かくいう私も、食べること大好きで食に対しての興味がとっても強いので、昔母と「ためして○ッテン」の納豆の回を見て、しばらく納豆三昧をしたこともありました・・・(遠い目)
そんな私がお伝えしたいのは、
1、頭で食べないこと
2、体にいい・悪いではなく、合う・合わないが大事
3、毎日食べることのリスク
ということです。
長くなるので、今日はまずひとつめのことについて書きますね。
「頭で食べないこと」と書きました。
いやいや、頭では食べられないですよね。口からしか・・・
もちろん、物理的にはそうです。
・・・そうなのですが!!
今は、食べ物に多くの情報がくっついています。
「体にいいものだから、おいしい」
「おしゃれだから(インスタ映えしているから)、おいしい」
「有名なシェフがつくったものだから、おいしい」
情報も一緒に食べていると言っても過言ではないかもしれません。
食べ物を、感覚よりも頭で「考えて」選び、食べる傾向が強まっています。
スーパーで食材をひとつ買うのですら、そうです。
無農薬・有機栽培とか、山地はどこかとか、糖度が○度とか・・・
自分を振り返ってみてもそうですが、食材そのもののツヤや鮮度よりも、そうした文字情報を優先してしまうことがあります。
台所から匂いが漂ってきて、「おいしそう!」
旬のみずみずしい野菜を見て「おいしそう!」
じゅうじゅう焼ける音を聞いて「おいしそう!」
口に入れて風味や触感を味わって「おいしい!」
本来食で大切なのは、こうした鼻と目と耳と舌の感覚です。
もちろん、感覚器からの情報を得て、脳が感じているのですが、頭で「考えて」いるのとは違います。
体の内側から湧き上がる本能的な感覚は、自分の体に必要な食べものを知っています。
人は脳で考えて自分の意思で行動していると思いがちですが、本来体は脳をコントロールして私たちに必要な食べものを選ばせているのです。
食がグローバル化されて、便利と引き換えに安全が脅かされる時代なので、確かにある程度脳で判断することも大事だとは思いますが・・・
最終的に大事なのはやはり、自分の体の感覚や働きです。
臭いや味で危険なものや合わないものを察知できること、もしくは食べてしまっても吐いたり、お腹を下したりして(そんなときに下痢止めは厳禁ですよ)ちゃんと体外に排泄できることです。
そうした感覚や働きを使わずに鈍らせてしまうと、自分の体にとって合わないものを口にして、消化吸収の過程で体に負荷をかけることになります。
物流のために食品のほとんどがプラスチックで覆われていたり、お取り寄せなどでネット上で食品の良し悪しを判断したりと、実物を見て嗅いで触って確かめることがしにくい世の中ではありますが、せめて心の中に感覚を大事にする気持ちを忍ばせて、機会があれば積極的に使っていきたいものです。
自分の感覚を磨く、自分の感覚を信じる。
それがこの情報超過多な世界で、迷子にならない方法だと思います。
さて、次回は、もう一歩踏み込んで、体に「いい・悪い」と「合う・合わない」の違いについて書こうと思います。お楽しみに!
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