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体にとって一番大切なもの②

更新日:2022年2月16日


前回、体にとって一番大切なものを考えました。

食べ物・・・水・・・どちらもとても大切です。


けれど、それ以上にもっともっと大切なものがありますね。

この世に生まれてから毎日、一日も欠かすことなく摂取しているもの・・・


そう、「酸素」です。

人は呼吸によって、常に酸素を取り込み、不要な二酸化炭素を吐き出しています。


食べ物や飲み物は、買ったり作ったり蛇口をひねったりして、自分で手に取らないと摂取できません。

実態があり、選択肢もあります。

一方酸素は、目に見えず、選ぶこともなく、無意識に体内に取り込んでいるため、当たり前過ぎて普段はその存在を忘れてしまいます。


しかし食べ物は2~3週間、水は4、5日取らなくてもなんとか生き延びられる可能性がありますが、酸素はものの数分供給が途絶えるだけで、体に甚大なダメージを受けます。

特に大量の酸素を必要とする脳への影響は、重大です。

それだけ体にとって重要なものだからこそ、何も考えなくても呼吸をし、自然と取り込むようにできているのですね。


本来は、意識せずとも良いはずの酸素なのですが・・・

現代人にとっては少し注意が必要かもしれません。

実は、呼吸がしにくい状態の体になり、浅い呼吸によって十分に酸素を取り込めていない方が、たくさんいらっしゃいます。

私も例外ではありません。

なにせ現代生活は、正常な呼吸を妨げる要因に溢れています。


・目と頭の酷使

・首・肩・背中が丸まる姿勢

・運動不足

・マスク生活

・ストレス

・食べ過ぎ

・・・などなど


PCやスマホの使用で、呼吸が浅くなることは、なんとなくイメージができると思います。

単純に、腕を前に出して画面をのぞき込む姿勢自体が、長時間に及ぶことで肩まわりを緊張させます。

更に、目や頭の疲労も、首や肩に影響し、上半身を緊張させます。

すると、肺が膨らもうとする動きを妨げ、結果として浅い呼吸になってしまいます。


また、歩行は有酸素運動という名の通り、十分な酸素を体に取り込むには大切な行為ですが、現代生活では歩行や体を動かすこと自体が常に不足しがちです。


マスク生活は言わずもがな、酸素の供給に影響します。

加えて不要なものとして吐き出した二酸化炭素まで口元で滞留するため、体への負担は大きくなります。


そして強いストレスを感じているときには、交感神経が緊張し自然と呼吸が浅くなります。

夜になり副交感神経が優位になって、リラックスして呼吸が深くなれば良いですが、夜も体が休息モードになりにくくなっている方も多いです。


食べ過ぎも関係するの?と思われるかもしれませんが、内蔵は疲労すると重力に負けて下がってくるので、丸まった姿勢をつくり、間接的ですがやはり呼吸を浅くする要因となります。


なんだか、書いているだけで息苦しくなってきました^^;

慢性的な酸欠状態にあっては、細胞の働きが低下し、活動するにも回復するにも、本領が発揮できません。


しかし、体というものはつくづく良く出来ています。

呼吸は無意識に働いてくれる機能でありながら、自律神経の働きの中で唯一、意識的にもコントロールできる機能なのです。

普段の呼吸が浅く酸素不十分になっているのなら、意識的な呼吸で補足すれば良いですね。


鳩尾(みぞおち)が緊張したままだと、横隔膜も硬くなって肺が膨らみにくく、深い呼吸がしづらいため、その緊張を抜くことが先決です。

整体では、「邪気吐き」という体操があります。

なんだか仰々しい名前ですよね^^;

この体操をすると鳩尾が緩み、頭の緊張が取れて、呼吸が深くなり、眠りも深くなります。


1.床に正座になり、足の間を広めに開きます。

2.鳩尾に左右の手先を軽く当てます。