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風邪のときの過ごし方


すっかり久々の更新になってしまいました・・(汗)

早いもので、年末も間近となりましたね!


12日に、例年よりも早くインフルエンザ流行注意報が発令されたそうです。

職場で流行しているというお話も、ちらほら耳にします。


前回の「インフルエンザと風邪」で、体はインフルエンザや風邪を利用して、熱や汗を出すことで、体の偏り疲労を治しているという話をしました。


言ってみれば、風邪をひくことは体にとって、一番の自己調整法です。

体にとって調整が必要なときに、上手に風邪をひければ、もはや整体を受ける必要もないくらいです!(どーん)


しかし逆に、風邪の過ごし方を誤ると、せっかくの体の調整の機会を台無しにしてしまいます^^;


たとえば・・・

・だらだらと風邪の症状が続いてなかなか治らない

・治ったと思った矢先にまた風邪を引いた

・風邪を引いた後も体がスッキリせずだるい


このような結果になるのは、風邪を上手く利用できなかった場合です。

それでは、もったいない!


風邪をひいた後は、ひく前よりも弾力のあるみずみずしい体になり、不調が解消されている・・・!!

と、今日はそんな風邪の経過の仕方(治し方)を目指して、風邪をひいたときの過ごし方のコツを書いてみようと思います。


その1

薬を飲まない


これは、既に実践しているという方は、飛ばしていただいて大丈夫です。

風邪のときはいつも薬を飲むという方は、これを機に、一度考えていただけたら嬉しいです。


インフルエンザや風邪は、ウイルスに感染することによって起こります。

風邪が治るとは、ウイルスを死滅させて、体が通常モードに戻ることと言えます。


実は、そのウイルス退治ができるのは、「自分自身の免疫力」しかありません。

誤解されやすいのですが、薬には、ウイルスをやっつける機能は一切ないのです。


「え?抗インフルエンザ薬は、インフルエンザを治してくれるんじゃないの?」

と思うかもしれませんが、これは人の細胞内に入ったウイルスが増殖するのを抑えるだけで、体内のウイルスを退治する作用はありません。


「でも、数が減るのなら、その方が体にいいのでは?」という疑問も浮かびますね。

けれど、冒頭で言った通り、風邪をひくのは「一番の自己調整法」です。

ウイルスと戦うために、一生懸命熱を上げて汗をかくことで、風邪が治るだけでなく、体の強張りや疲労まで解消されます。


そう考えると、副作用のリスクを負ってまでわざわざ数を減らさずとも、自分の免疫力を最大限に使って沢山のウイルスと戦った方が、体を整え丈夫にするという点で有益なのです。


風邪の諸症状が出ている状態とは、体の治す働きが高まっていることを意味します。

高熱が出たり、頭痛が起きたり、節々が痛んだり、咳が出たり、喉が腫れたり、痰がからんだり、濃い鼻水が出たり・・・これらは、すべて体がウイルスと戦ってくれている証なのです。


諸症状に対して処方される薬は、それらの状態を「異常」と捉え、働きを抑えるものです。

つまり、体がせっかく治るために働かせている治癒力を、抑制することになります。


また、体はウイルスに対してここまで熱を上げようと温度設定をするため、解熱剤で熱を下げても、目標値まで達していなければ、再度体温を上げようと頑張ります。


インフルエンザや風邪で薬を飲むのは、せっかく体が治そうと働いているのに、その足を引っ張っているようなものなので、結果的に、風邪がこじれたり不必要に長引いたりしやすくなるのです。


風邪のときはぜひ、症状をしっかり出し切ることを意識してみてくださいね。

(ただし基礎疾患があり重症化リスクのある場合は、医師とご相談ください)


そうは言っても、家事や仕事を休んで、薬も飲まずただ寝ているだけでは不安・・・