
一昨日は定休日でしたので、深大寺公園に散歩に行ってきました。
木陰の下は涼しく感じられ、この猛暑をもしばし忘れさせてくれますね。
ちょうど鬼灯祭りをしていて、橙色のほおずきが夏の暑さに負けず元気になっていました。
さて、今日は前回の続きで、汗とエアコンについて書いていきます。
暑くて全身汗だくのときに、冷た~く冷えた建物に入ると気持ちがいいですよね。
「あ~天国!」とつい思ってしまいますが、実は汗とエアコンはとっても相性が悪いのです。
二宮進先生の師であり、整体の創始者ともいわれている野口晴哉先生の書に「汗の内攻(ないこう)」という言葉が出てきます。
どういう意味合いかというと、かいた汗を急に冷やして内に引っ込めてしまうと、身体の内で悪さをするということです。
汗が内攻すると、身体がだるい、筋肉が強張る、呼吸が苦しい、むくむ、頭痛がする、一日中眠たいなどの症状を招きます。
本来「汗の内攻」は、初夏や秋口などの朝晩の気温差があり、身体の変化が大きい季節に気を付けるべきことです。しかし、これだけどこもかしこも、室内を冷たく冷やしている現代では、必然的に暑いと寒いを行ったり来たりすることになります。
外仕事で毎日たくさん汗をかくという方は心配いりませんが、そうでない方は真夏も注意が必要でしょう。
特に、営業職の方などで暑い屋外と寒い室内の出入りを繰り返すような方などは、要注意です。室内に入るときは、タオルで汗をよく拭い、できれば首元にスカーフをまき直接冷風が当たらないようにすると影響が少なくて済みます。
またお風呂上がりの汗だくの状態では、ついついエアコンや扇風機の冷風にあたりたくなりますが、これも避けましょう。汗が落ち着くまで待ってよく拭ってから、部屋に戻るとよいですよ。
「汗の内攻」の影響があるとき整体で行うのは、発汗を促す胸椎5番の硬直をゆるめることですが、ご自分でできる簡単な対処法もあります。
■暑くてもじわりとすっきり蒸しタオル
<用意する物>
・フェイスタオル
(温泉旅館でもらうような薄手のものがやりやすいです)
・電子レンジ
<手順>
・タオルを水に浸してしっかり絞ります。
・それを電子レンジで1~2分温めます。
・温めたタオルを小さく折りたたみ、後頭部の盆の窪(頭と首の境の少し凹んだ部分)にあてます。
・8分程して身体が内側からぽかぽかとして、じんわりと汗ばんできたら終了。
※冷めてきたら途中でもう一度チンしてください。
※蒸したタオルはとっても熱くなります。やけどに注意してくださいね。
汗を内攻させてしまったら、とにかく引っ込めた汗を外に出すことです。
一日の終わりに運動や湯船で汗をかければそれでよいですが、時間のない方にはこの方法がたったの10分あればできるのでお勧めです。
真夏に蒸しタオル?ただでさえ暑いのに気が進まないなぁと思うかもしれませんが、意外なほどに気持ちがいいものです。
百聞は一見に如かず!
汗をかいた後冷やしてしまったなと感じた日に、どうぞお試しくださいね。