
前回 、乾いた体に起こることを色々と書いてみましたが、当てはまるものはありましたか?
実は、爪の周りにいつもささくれができる・鼻水がよく出る・尿の色が濃い、そして冬はよく静電気がピリッと走るという、正に水分不足のカラカラ女だったのは、何を隠そうこの私です(^^;
食事のときも飲み物は全くなくても大丈夫で、お茶もあまり好きではなく、喉が渇いているという感覚も乏しく・・・今思えば日々水分不足だったと思います。
でも、お話してみると、私と同じように水分摂取が苦手・あまりできていないという方結構多いのですね。
「もう少し飲んだ方がいいとは思うのだけど、なかなか気が重くて・・・」
私も、最初は飲むのが辛く感じたのですが、2週間くらいで段々と慣れました。
そして何より、体の調子がいいのです。
目覚めがいつもと違う。 そのことが、続けるモチベーションになりました。
そして、続けているうちに上記のような症状が減っていきました。
体の乾きを感じている方は、これを機に改善してみませんか?
ということで、今回は「水分の取り方」について書いてみます。
まずは、そもそもどれくらい水分が必要なのかを、考えてみましょう。
大人の体の約60%が水分と言われています。
50㎏の人ならそのうちの30㎏分が水分(=体液)・・・そう考えると随分多いですね。
ちなみに子どもはもっと多い約70%、高齢になると減って約50%です。
年齢によって段々少なくなっていくことを考えれば、水分を体にたくさん保持できるのは若さの指標とも言えます。
でも、さすがに水分のすべてが一日で入れ替わるわけではありません。
一体一日でどれくらいの水分が出ていくのでしょう。
体から水分が出ていく経路というと、尿や汗が思い浮かぶと思いますが、それ以外にもあります。
・不感蒸発(感じないけれど常に皮膚から水分は蒸発しています)
・呼気(目には見えないですが水分を含んでいます)
・便(通常の便の70~80%はなんと水分です!)
体格にもよりますが、それらすべてを合わせると一日2ℓ以上の水分を排出していることになります。
わー。
一日2ℓも水を飲むなんてとても無理!
と思った方、ご安心ください、もう少し減ります〜
食事に含まれる水分と代謝するときに生まれる水で800㎖程度あるので、飲料として飲むべき目安量は約1~1.5ℓです。
ちなみに、我が家の形の違うマグカップを3つ測ってみたら、どれも8割水を入れた状態で200~250㎖でした。
マグカップなら、1日に5、6杯程度の量というイメージです。
さて、飲み方にはちょっとした整体流のコツがあります。
◯10月~12月末まで:食事の際汁物を積極的に飲む、白湯を飲む
◯正月以降:常温(=この時期水道から出てくる冷たい水)をこまめに飲む
基本的には、常温の水(時期によって温度は異なる)でいいのですが、秋~冬前半だけは暖かいものを飲むのが、整体の教えです。
とくに、鍋やおでん、みそ汁、スープ、麺類など食事の際に、暖かい汁物をたっぷり飲むといいのです。
それに加えて、合間に白湯を飲みます。
そして正月以降は、今度は冷たい水(この時期の常温)を飲みます。
一度に飲むと、体に吸収されずらいので、こまめに分けて飲むのがコツです。
真冬に冷たい水!?と驚かれるかもしれません。
でも身体は、いつも季節先取りで準備をしています。
この時期にはもう、春に向けて体が緩む準備をはじめています。
冷たい水を飲んで、きゅっと体が引き締まると反作用で緩みやすくなります。
意外と、この時期の冷たい水はおいしいものですよ。
このお話をすると、「水や白湯じゃないといけないの?」とよく聞かれます。