
新年あけましておめでとうございます。 昨年は、たくさんの方にお越しいただきまして、誠にありがとうございました。 「楽になりました」「最近とても快調です」などという報告をいただくと、自分のことのように嬉しく、励みになります。 本年も、少しでも皆さまのお役に立てるよう技術を磨いていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします! さて、正月明けのこの時期や、冬を越して春先の季節には、身体の不調が出やすくなります。 不調が出たときに、ついつい「痛い」「なんで」と身体に対して文句を言っていませんか? 今日は、例え話をしながら、不調が出たときの気の持ち様について書いてみたいと思います。 いつも家族のためにご飯を作っているという状況を、ちょっと想像してみてください。 多少忙しかろうと、疲れていようと、欠かさずに作る毎日・・・ しかしあるとき、気力が湧かなくてその日は夕食を作れませんでした。 そこへ帰ってきた家族が「なんでないの」「お腹すいた」と、大して悪気もなく口々に言い、自分の心配はしてくれなかったら「ムカッ」と腹が立ちますよね。 「いつもは感謝なんてしないくせに、こんなときばかり!」と。 でも、自分の身体に不調が起こったとき、同じようなヒドイ対応をしている人が結構多いように思うのです^^; 身体の機能というのは、本当にとても優れていて、日々身体にとって一番良いように働いてくれています。 頭で考えなくても、食べたものを消化吸収し、寝ている間も呼吸をし続け、疲労をとり、傷を治し、今日生きていく力を生み出してくれています。 それなのに、普段ちゃんと働いている間は、感謝の気持ちが湧かないのが人間というもの! その上、ちゃんと働くなって不調や病気になったときには、「痛い」「動かない」「なんなの」と自分の身体に不満を言ってしまいます。 冒頭の話を思い出してください。 こんなときに労わらないばかりか文句を言われたら、関係が悪くなるだけでなく、良くなる気も失せてしまします。 もしくは、「じゃあコンビニ弁当で済ますからいいわ」とさらっと流されるのも辛いものです。 逆に、「どうしたの?大丈夫?」と話を聞いて、労わってもらえたら、早く気力が湧くようにしようという気になりますし、関係がより深まる機会にもなります。 こんなときは、代わりに夕飯を作ったり、疲れがとれるよう肩もみをしたり、元気が出る方法を一緒に考えたりしてくれたら、とても助かりますよね。 毎日繰り返されていることに対して、人はどうしても鈍感になってしまいますが、そうやっていつもと違うことが起こると、これまでのことを振り返ったり、今後に活かす気づきが得られたりするものです。 さて、身体の話に戻ると、不調が出たときにも同じことが言えると思います。 もちろん、身体は文句を言われても、腹を立てませんし、拗ねません。 でも、不調に対して、不快感を抱いたり、不満を言ったりするのでは、自分の身体に対する印象は悪くなるばかりです。 また、不調について向き合うこともせず、症状だけを薬で抑えてやり過ごすことも、せっかくの機会を無駄にしているように思えます。 逆に、「どうして不調が出ているのか?」を考えたり、普段よく使っているところや疲労を感じるところをケアしたり、これから不調が出ないようにするための方法を考えたりと、建設的な方向へ気持ちを向けると、自分の身体に対して愛情が湧いてきますよ♪ そもそも、「痛い」や「不快」などの感覚は、身体を守るための機能なのです。 何も教わっていない生まれたばかりの赤ちゃんも、その感覚を持っていることを考えれば、生きる上でとても重要な機能であることは明白です。 「気力が出なくて夕飯が作れなかった」場合、仕事が忙しかった、何かでストレスが溜まっている、よく眠れていないなど、きっと何かしら理由があるはずです。 身体の不調や病気も、同じです。遺伝や環境、体質でなりやすい、ということはあっても、なるかならないかは、日々の身体の使い方によって強く左右されます。 冷え、栄養過剰、ストレス、偏り疲労、運動不足など、日常生活の中にある不調の原因を探り、少しでも生活を改善していくことで、自然と不調が出にくくなっていきます。 これから死ぬまでずっと連れ添う身体ですから、不調に対しても前向きに向き合っていけるといいなと思います。
どうぞ2019年を皆さまが健やかにお過ごしになれますように!